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2007年8月24日星期五

自らをtoolとして使う

仕事ネタはどーも愚痴ばっかなので、たまには愚痴じゃない話。

めずらしく看護職らしく、「口の病気で手術した子のお母さんへ、離乳食の指導」をすることに。・・・一応子どもの外科看護経験者だけど、今まであんまりやったことない内容で、事前にちょっと予習。

対象のお母さんと子どもを別室へご案内し、まずは何に困っているかお聞きする。
話を聞いて内容を整理しつつ、子どもの体格(食に問題のある子は、きちんと大きくなってるかも大事)、行動も観察。・・・子どもはちょっと小柄だけど、活発だし、あやすと笑うし、特に気になるところはなし。でも食べさせてる食事の量と内容は、明らかに問題。・・・ということは、栄養的には確かに不足気味だけど、危機的状況ではなさそうか。

で、お母さんの話(弾丸のように、出てくる、出てくる!)を途中で整理し内容を確認しつつ聞いてたら・・・
・・・・どうも一番訴えたいのは「子どもの離乳食に困っている」のではなく、「夫にも手がかかり、育児に家事に夫の世話に、毎日大変!こんなに大変なのを、誰にもわかってもらえない!」「こんなにやってるのに完璧にできなくて、毎日ヘトヘト」ってことらしい。


たっぷり時間をかけて話を引き出し、状況と問題点を整理。

・お母さんはもともと「食べること」にあまり関心がない(ので、子どもの食事も気にしたことがない
・でも今の状況は問題だと感じてる
・何とかしたいとは思っているが、解決するための具体的な手法が、自分では発見できていない
・とにかく「自分は大変!」で止まってしまってる


その上で、指導方針を立てる。

1) まずはヘトヘト状態だと新しいこと(子どもの離乳食を十分に食べさせること)ができないので、 「大変だ!」という気持ちを受け止めて、自分でできていることを認識し、ちょっぴり自信を回復してもらう
2) その上で「やっぱり今の子どもの食事は問題だ、自分が何とかしなくちゃ」と思ってもらう
3) 時間の使い方とか、献立とか、実現可能な具体策が自分でわかる


というわけで
1)まずは懇々と話を聞き、思いをすっきり吐き出して、こちらの話を聞いてもらう・聞ける状態にもっていく
  (このあたりはビジネス書によくある「相手が話を聞いてもらった!と実感できる聞き方」がすんごい役に立つ)
 ついでに自信を持ってもらうために、私の普段の日常生活を正直に話し、「案外みんな、家事と育児を完璧に両立できてない、お母さんだけできてない訳じゃない」というメッセージを送る

2)専門職から見た子どもの体格・日常生活についての意見を、お母さんを否定しないように伝える
  (同じくらいの子の標準体重がこれくらい、とか、1日に何回くらい食べて摂取カロリーがこれくらいだから、ご飯で言うとこれくらい。それと比べてみると・・・と、できるだけイメージしやすいように具体的に)

3)懇々と聞いた話の中で、「これは良かった!」と思う点を伝え、さらに「ここはこうすると、もっと良くなりそうじゃない?」と提案。「どうやったら実現できそう?」と意向を引き出して、「具体的にどう動いていく」というアクションプランを一緒に考える


・・・・正味1時間、こんなことを考えながら、実行してました。
時間が足りなくて、肝心な3)のアクションプランを十分に立てられなかったのだけど、次回の面接をお約束したので、それは持ち越しにする。
特に 1)の「自信を持ってもらう」の効果は抜群だったらしく、私のダメ日常生活を聞いて「家事も育児も、そんなに完璧にやらなくっても、大丈夫だってわかりました!」と笑顔で言ってもらっちゃった・・・
(・・・それはそれで、喜んでいいのか大変にビミョー・・・orz)


070824


大学院時代、もんのすごく怖かった(ごめんなさい)指導教官が、研究指導の際に「自らをtoolとして使い、子どもと家族のために使え」と言っていたのが、すごく心に残ってる。
それはどういう意味なのか、ちゃんとわかっているとは言いがたいけど、自分としては「専門知識ももちろんだけど、話の聞き方とか、交渉術とか、いろんなものを身に着けて、適切な時に適切に使って目標を達成する」ことじゃないかと解釈してる。

なかなか実践するのは難しいけれど、学んだこと・今学んでいることを全て使って、実践にいかしてゆきたいです。
・・・まだまだ、修行がたりないけどね(^^;;

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