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2007年2月3日星期六

ほんとうは、ききたいんだよ。

お手伝いしている研究会があり、土曜だけど1日仕事。文字通り、目いっぱい走り回ってきました。
小児がんの子どもたちへの「病気の説明・病名の告知」がテーマで、子どもの頃がんを克服された方の非常に貴重な講演もありました。


これまでは「子どもが怖がるから」とか「言ってもわからないから」って理由で、中学生くらいの結構大きな子にも正しい病気や治療の説明・告知がなされてこなかった。

まだ現場のナースだった時、中学生の男の子ががんの治療で入院してた。
化学療法でゲーゲー吐いて、痛い針を何度も刺す検査をして、でも親御さんの意向で本人が怖がるから、と病名の告知も治療の説明も、満足になされていなかった。

彼とはスーファミ友達(年代がバレるな)だったので、結構仲良しで、いろんな話をした。つらい治療も、何でこんなことしなくちゃいけないんだよ、と納得できない思いを何度も話してくれた。

その日も勤務終了後、一緒に遊んでいた。
そんな時、彼がぽつっとつぶやいた。

「僕って、がんなんでしょ。逸見(アナウンサー)みたいに、死んじゃうんでしょ。」

当時は子どもに病名を告げるなんてもってのほか!!って風潮だった。
「私はナースで病気のことはお医者さんしか話せないから、先生に聞いて」
・・・そう言うのがやっとだった。

彼は知りたかったし、聞きたかったんだと思う。

それから彼は、病気のことについて触れてこなかった。病気は徐々に進行し、どうにも打つ手がなくなって、肺に転移したがんは呼吸さえ満足にできないほど、彼を蝕んだ。酸素を最大限に使っても呼吸は楽にならない。
「苦しいよ!僕死んじゃうの!?嫌だよ、死にたくないよ!」
・・・そう泣き叫んで、数時間後に亡くなった。

一人っ子で甘やかされていて、長らく入院していたせいで年齢よりずっと子どもっぽい彼だったけど、本当は自分の病気のことを知りたかったんじゃないか。知っていたら、納得できないつらい治療を悶々とした気持ちで受け続けることもなかったかもしれないし、亡くなるときも、もっと違った思いになったんじゃないか・・・・
でもそんな彼を前にして、私には力がなかった。だから、どうすることもできずただ「先生に聞いて」と言い逃れた。

長らくずっと気にかかっていたそのことを、講演会の場で少し話すことができた。

小児がん経験者の方からそのことについて、ひとつの答えをいただいた。

病気のことは、なかなか周りの人に聞けなかった。だから親以外の人に「聞けた」ってことは、その子が信頼してくれていたからだろうし、聞けたこと自体が大事なことだったんじゃないか。


・・・胸がいっぱいになって、涙が出そうになりました。

時代は進んで、最近は子どもに分かるようにきちんと説明し、その上で子どもを支え、一緒に病気と闘っていく、そんな風潮になって来た。院の先輩や臨床で活躍されてる方の研究を見ると、大人が思っているよりもずっと、知ることで子どもたちは納得し、強くなり、自分の力を発揮できるようになるのが明らかに分かる。

「子どもにうそをつかない」、そのことを確認して、研修会は終了しました。

長らく抱えていた胸のつかえがひとつ取れた気がしました。
彼はもう亡くなってしまったけど、その気持ちに応えるべく、自分にいろんな力をつけて、それを最大限に使ってこれからも仕事していこう。そんな風に思った1日でした。


070203

やや風邪気味だったおちびちゃんも元気復活。そのベッタベタの手でカメラに触るのは、やめて~~~!!

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